Q.ストレートパーマと縮毛矯正の違いは何ですか??
A. 簡単に言うと熱処理をしたどうか、使う用途が若干違うという事です。
そもそも髪のクセは内部のタンパク質と毛穴の形で変わってきます。
毛穴の形が丸い人は直毛、少し楕円形の人は捻転毛、楕円形で断面がつぶれたような髪は縮毛とこんな感じでクセがかわってきます。
そして、髪の毛には4つの結合があります。
- 水素結合
- イオン結合
- シスチン結合
- ペプチド結合
この結合がクセの状態でくっついていつからアイロンで伸ばしても1次的な感じになりますよね?
つまりこれらの結合を切ってあげないといけないという事です。
4つの結合はそれぞれ切断の仕方が異なっていて
- 水素結合
髪が濡れている時に切れて、乾くと繋がる結合。
簡単に説明するとシャワーを浴びてきた時の髪は乾いてる時より若干柔らかいはず。
乾かすと結合するので硬くなります。これを応用しているのが”ブロー”です。
- イオン結合
この結合は髪内部の+イオンと-イオンによってつながる結合。
この結合はカラー剤やパーマ液の中に含まれている「アルカリ」によって切れます。
パーマだけじゃなくカラーをした後も髪の毛がくたっとしたなと感じると思いますが
それはイオン結合が切れているせいです。
- シスチン結合
これは髪内部のシスチンというアミノ酸が結びついている結合のことです。
なかなか難しいんですが、パーマ液やストレートの薬に入っている「還元剤」によって切断できます。
そして2液の「酸化剤」によって再結合できます。ちなみにこのシスチンというアミノ酸、
髪だけではなく肌にもあってパーマ液をつけたままにしておくとかぶれたりします。
- ペプチド結合
髪の毛の中で一番重要な結合。基本切れませんが、ブリーチを繰り返した髪や何度もパーマや縮毛矯正をやっている髪にさらに大きな負担をかけると切れます。
ダメージ毛を濡らすとゴムみたいになるのは見たことある方も多いと思います。
ペプチド結合が切れるとカラー材やパーマ液で溶けてしまいます。お気を付けを。
この4つの結合で髪は形状を維持しています。
本題のストレート系で切断するのは上3つ。
それをすべて一気に切って癖が無い状態(自然な状態)にして再結合させる。
これがストレート系に一連の流れです。
さてここで
ストレートパーマと縮毛矯正のメリットとデメリット。
- ストレートパーマ
または“パーマ戻し”と言います。
メリットはかなり傷みが抑えられます。仕上がりも縮毛矯正程じゃなく自然な感じになります。
デメリットはあまり長く持続しません。クセにもよりますが1か月もすればクセが出てきます。
パーマ戻しと言われるだけありクセが強い人にはあまり効果がない可能性があります。
矯正力が弱い。
- 縮毛矯正
皆さんのイメージ通り。どんなクセも真っ直ぐにします。
メリットは基本的に1度かけたところは半永久的にストレートになります。
矯正力も強いのでアイロンをかけたようなストレートになます。サラサラでツヤも出る。
デメリットはアイロンを使うので傷みが出ます。質感が硬くなってシャキーンってイメージのストレートになります。
ストパーより少し高い。
最近の縮毛矯正はかなり自然なイメージでかけることができるようになりましたが
少しクセが残ります。
アイロンをするだけでこんなに変わってくるんですね!
髪の毛はタンパク質でできています。目玉焼きを思い出してください。
始めは透明でつるつるな白身が加熱すると白くなりますよね?
これを髪に毛では「タンパク変性」と言います。
つまり硬くなる原因てことですね。さらに過熱すると真っ黒焦げになります。
これを髪だと「炭化」と言ってカラーもパーマもできない状態。
ぶっちゃけ切るしかないです。
と、まあここまで説明してきましたが、髪質、イメージ、ダメージレベルを見て
自分に合っているのがストレートパーマなのか。縮毛矯正なのか。
しっかり判断してかけてあげるといいかもしれません。
かけるときには事前に自分で確認しておくと美容室に行ったときに楽かもしれませんね。