Q.カラーってリタッチやメッシュみたいに種類が沢山あって良く分かりません。
Q.なんでカラーってあんなにいろいろ種類があるの??
A.カラーリングと一言で言っても根元を塗るだけのリタッチや、毛先までしっかり塗る全体染め、
アルミホイルを使って細い毛束を明るきしたり暗くしたりする方法みたいに求めているスタイルになるための技法と
カラーチョークやカラースプレーのような一時的に染めるものや、皆さんが普通に使っているカラー剤、他にもマニキュアや植物を使っているカラー剤などの薬剤の違い。
の2パターンあります。
技法と薬剤の違いは分かったけど、どのスタイルにはどれがいいの?
まずは技法から
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全体染め、根元染め(リタッチ)
これは皆さんもご存知だと思います。読んで字の如く、薬を全体に塗るのか、根元のみ塗るのか。ただこれだけです。
ただこれだけですが、きちんと決まった美容室で染めている髪ならなんら問題は無いのですが、
毎回違うところでやっていると髪が3段、4段に色むらが出来てしまいます。
これは毎回同じ注文をしても美容師さんによって感覚が少し違うから、毎回違う明るさの薬を
使われることによって起こる事象です。こうなると1発で綺麗にするのはなかなか難しいです。
ホームカラーも同じですよ。
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ハイライト、ローライト(メッシュ)
ハイライトや、ローライトなど少し難しく言っていますが、所謂”メッシュ”です。
アルミホイルを使って細い毛束数本を他のベースの色と違う色、明るさで染める技法。
美容室に行って頭にアルミホイルがくっついているのを見たことありませんか??
ハイライト…周りの毛よりも明るくする。全体的に1~2トーン明るく見えるようになる。
明るさや入れる束の量によってはかなり派手に見える。
ローライト…周りの毛よりも暗くする。全体的に落ち着いた印象になる。
入れる色がベースの色よりも濃いので色持ちがかなり良くなるのと
伸びてきた時にプリンが目立ちにくい。
基本的に明るくしたいけど全体的にはダメ。や暗くしたくないけど今明るすぎる。など
の時に使えます。他には明度差があるので巻いたりした時には動きが出て可愛いですよね。
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グラデーションカラー
最近は少なくなりましたが1,2年前まではカラーならグラデーション!!みたいな流れになっていましたね。
これは根元と毛先の色、明るさを変えて中間でなじませる技法。
これは明度差があればあるほど派手にもなりますがブリーチを使わないと出来ないデメリットがあります。
逆に明度差が少ないとあまり目立ちませんが傷みも少なく自然な仕上がりになります。
この二つに付随して、最近”バレイヤージュ”と言うものが流行っています。
バレイヤージュとは「ほうきで掃く」と言う意味があってグラデーションカラーのようにピシッとした
仕上がりではなく、かなり自然に根元から毛先につながっていくので髪が普通に伸びてきたような
イメージになります。外国人カラーとしても注目を浴びています。
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ポイントカラー
これはもみ上げや襟足の辺りの毛を違う明るさや違う色にするインナーカラー、
インナーじゃなくて表面やもみ上げ、襟足など目立たせたいポイントで入れるカラー技法です。
これも去年、一昨年くらいまで流行っていましたね。
ロングの方や肩上ボブくらいの方で耳にかけた時にチラッと見えるとか髪をくくった時に襟足がチラッと。
普通のカラーに飽きてしまった方には手軽に出来てオススメですね。
他にも頭皮に全くつけない塗り方やホイルカラーの時に細い毛束ではなく薄く”スライス”(パネル)をとって塗るやり方もあります。
ここまでで大体自分のやりたいものはどれなのかお分かりになっていただけたと思います。
どんな薬があるの??
ここは美容師さんが分かっていればいいところですが、お家でしかカラーをしない方の為に。。
まずは
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一時染毛料
これは文字通り一時的に髪を別の色に染める薬剤。
カラースプレーやカラーチョーク、マスカラ、ファンデーションタイプは一度くらい目にした事があるのではないでしょうか??
高校などで先生にスプレーで黒くさせられていたアレです。
髪表面に付着するだけなので洗えば落ちるお手軽カラーです。
デメリットとしては”明るく出来ない”。明るい毛に色をかぶせるイメージですね。
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半永久染毛料
これはマニキュアやカラートリートメント、カラーバターの事です。
上で書いたインナーカラーや、グラデーションカラーなんかではよく使われるカラー剤。
この薬剤の特徴は髪表面と表面に近い部分が染まるモノで髪に対するダメージはありません。
むしろトリートメント効果やコーティング効果があるのでハリコシが出たりさらさらになったりするので
ブリーチの後に使うことが多いです。
この薬剤のデメリットも一時染毛料と同じで明るく出来ない、後は色落ちが早い。
コーティングしているだけなので洗うたび落ちていきます。
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永久染毛料
これは皆さんも良くご存知の通常のカラー剤です。
通常のカラー剤は色素や脱色剤、キューティクルを開かせるためのアルカリ剤、あとは少量のコンディショニング成分の1剤と
酸化を促進するための”過酸化水素水”を混ぜて1つのカラー剤として使います。
基本的には市販で売られているのも同じ構造です。
よく美容師さんから「セルフカラーは出来ればやめてくださいね。」と言われたりすると思います。
構造や仕組みが同じならやってもいいじゃん!!と思う方もいるかと思います。
僕は声を大にして言いたいのです。
「同じではありません!!!」、と。
髪の毛のキューティクルを開かせるアルカリ剤は髪にとっては大敵。付いているだけでダメージを促進します。
美容室で使っているカラー剤には”アンモニア”が使われています。
え!アンモニア??と思うかもしれませんが、アンモニアは確かに少しにおいはしますが
流した後に残っていても気化して完全に髪からなくなるのです。
市販のカラー剤はそんなに臭くないどころかちょっといいにおいしますよね。
これは”モノエタノールアミン”と言うアルカリ剤を使っているからです。(ちょっと難しいですね)
モノエタノールアミンの特徴は臭いが格段に少ない上、アンモニアと同じくらい効果がある。
デメリットは髪に残る(揮発しない)ところです。つまり髪に残ってしまう。モノエタノールアミンは1ヶ月普通に髪を洗ってもおちないと言われるくらいなので髪にとってはかなり負担になるはずです。
あとは、市販のは薬の強さが強めに設定されているのに対し美容室の薬剤は状況に応じて薬を塗り分けできます。
この塗り分け。つまり技術ですね。
必要なところは塗って、必要ないところは塗らない。普通のことを言っていますが
セルフカラーでそれをするのはかなり難しいです。
これが、”市販でカラーをおすすめしない”美容師さんの意見です。
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脱色剤、脱染剤
これはブリーチが一番有名ですね。
明るくする時に使う薬剤。かなり強いです。塗るとキューティクルを破壊して中の色素を脱色します。
一般的なのはブリーチですが、普通のカラー剤の中にも同じように明るくするだけのモノもあり
ブリーチよりも脱色力は強くないですが傷みもその分少ないのが特徴的ですね。
ここまで長々と書いてきましたが、カラーリングの種類お分かりになっていただけたでしょうか?
数も多くて覚えられないと思いますが、自分のやりたいスタイルはどれの当てはまるのかは覚えてもいいと思います。