Q.いつもコテで巻くのとパーマはどちらの方が傷むの??
Q.いつもコテで巻いているのですがパーマをかけたほうが傷みは少ないのですか?
A、巻き方や薬によって変わってきますが、基本的に傷みは少ないです。
まずは
何でコテやストレートアイロンを使うと傷むのか。
コテやアイロンは熱の力を使って髪の毛の形を癖づけます。
このときに重要なのが、高温の熱を使っていることとそれがどこに作用するか。
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まず高温を使っているから
普段お家で使っていただいているストレートアイロンやコテは温度設定が出来ますよね?
皆さんは何度で設定して使っていますか?
おそらく一番高い温度でやっているんではないでしょうか。
最近のアイロンやコテは高く出るもので220度まで出るものがあります。
ましてドライヤーのように間接的に熱を加えるのではなく、鉄のプレートで直接熱を加えていきますよね?
そんな高温のプレートが髪にあたっていると髪の回りにあるキューティクルがどんどん溶けていきます。
髪の内部の栄養を守る働きのあるキューティクルがなくなると自然と栄養が外にもれて
パサツキやゴワツキの原因。いわゆる”ダメージ”になります。
キューティクルは1度無くなると再生は不可能ですのでいくらとリートメントで栄養を入れても全く無意味になってしまいます。
美容室で使っているアイロンももちろん高温にはなりますが、皆さんプロとして知識を持っているので傷みも最小限に抑えられます。
ちなみに髪の毛が完全にダメになる目安は180度のアイロンを10秒間同じところに当てているともう切るしかなくなります。もちろんコテも同じですよ。
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次に作用する場所。
アイロンやコテを使ってクセをつけるとき、髪の中のタンパク質が反応しています。
このタンパク質。瞬間的な熱なら大丈夫なのですが当て続けているとどんどん硬くなっていきます。
良く使うイメージは目玉焼き。
卵の白身もタンパク質でできていますね。フライパンに卵を落とした時は透明な白身が熱を入れると次第に白くなっていきます。
髪でも同じことがおこっていて、これを『タンパク変性』と言います。
卵をそのまま熱していくとどうなるか。そうです!黒くこげて炭になりますよね?
髪でこの状態になることを『炭化』と言います。
ここまでいってしまうと栄養だだ漏れでカラーやパーマが全くかからない髪になってしまいます。
確かに自分で出来てそんなに手間もかからない、最近では安価なものも出回っているので使うのはいいと思いますが、
使い方を間違えたり、とりあえず高い温度。とやってると大変なことになります。
パーマのメリット・デメリット
さて、ここで本題。
何でパーマをかけたほうがいいのか。(ここではストレートもパーマとします。)
自分でやることのリスクは上記に書いたととおりです。
パーマをかけることのメリットは
- 朝濡らしてスタイリングするだけでいい
- 1~2ヶ月は持つのでそれ以上の傷みがない
- カットもパーマに合わせてするので再現しやすい。
- 痛みの少ない化粧品登録の薬がある。
- 巻き方が多数あるのでスタイルに合わせて巻くことが出来る。
- 普段自分では出来ない巻き方が出来る。
- ボリュームが欲しいところにピンポイントでだすことが出来る。
など。
いいことがあればやはり弱点もあります。
デメリットは
- パーマ独特のパサツキが出る。
- 施術時間が少し長い。
- ストレートとパーマはかけ直さない限り同じスタイルになる。
など。
確かにデメリットはありますが
パサツキはスタイリング剤やオイルなどのアウトバストリートメントで対応できます。
施術時間はパーマの種類にもよりますが昔に比べ大分早くなりました。
お客様の希望のスタイルが
一概にパーマが絶対良いとは言えませんが毎日巻いたりストレートにするのでしたら
髪のことを考えて一度かけてみてはいかがでしょうか。